「夏物語(原題:その年の夏・2006年)日本版の感想です

ここでは、「「夏物語(原題:その年の夏・2006年)日本版の感想です」 に関する記事を紹介しています。
つないだ手を離すのは簡単。離した手をもう一度繋ぐ事は難しい”こう言っているのは、浜崎あゆみさんの「Over」




「Over」が収録されているアルバム。リンク先で試聴

くわしい歌詞は下記サイトの中に掲載されています。

浜崎あゆみディスコグラフィ&歌詞リスト

以前リンク先「シュピール通信」さんや「la☆dolce vitaラ・ドルチェ ビータ2」さんにコメントさせていただいた中で“ドラマ「オ-ルイン 運命の愛」を超えるイ・ビョンホン作品に巡り会えない”とコメントした事がありましたが、遂にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!という感じでした

待ってました

CINE21.com 「夏物語」写真館(韓国語表記サイトです)

映画「夏物語」韓国公式サイト(韓国語表記サイトです)
二人の写真をクリックすると、面白いしかけが登場します

一緒に観に行った友人は韓国映画に全く興味も知識もない人でしたが、映画を観終わった後は何度もパンフレットを読み返していました

この記事はデビュー作「品行ゼロ」にも見られるチョ・グンシク監督のこだわりポイントと思われる「劇伴げきはん(劇中音楽)」に重点を置いて書きました

劇中で登場する、時代背景や心理描写の代弁者・歌やの情報は下記の「Cinem@rt vol.6」

Cinem@rt シネマート vol.6 Cinem@rt シネマート vol.6
(2007/01/25)
ぴあ

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に事細かに説明されています

以前やはりエンタメが好きな人と「の人達は『チャングムの誓い』や『王の男』に出て来るようないいをオリジナルで作れるのに、どうして著作権の問題でトラブルを起こしてまで洋楽を使いたがるのか」という話題になりましたが「『品行ゼロ』のデート場面でも登場していたけどを始めとする海外文化のされていた時期が長かったからなのでは」という結論になりました
最初映画のチラシや雑誌の記事の写真を見た時は、正直言って老教授と大学生両方とも絶対無理だと思っていましたが、そこに“演技”というが吹き込まれた途端に全くそれを感じなくなったからです

やはりビョンホンさんは観客の予想をいい意味で裏切る事はあっても、期待は外しません

涙が出そうな場面が何度もあったのですが、上田正樹さんの名曲「悲しい色やね / 上田正樹」のようになぜか泣いてはいけないような気持ちにもさせられる内容でした




お手頃価格の輸入版
にはリージョンコードの壁はないそうなのでご安心下さい




MV同封の国内版
国内版の商品情報ページには収録曲を全曲試聴できるリストもあります。

監督はこの作品が2作目のチョ・グンシク監督(デビュー作は、80年代を舞台にした青春コメディ「品行ゼロ」
相手役のスエさんは、ビョンホンさん自らのご指名だったそうだけどプロモーションはお二人揃っての来日だったので、恐らくもごもご…はなかったものと思われます

テレビ番組の新米放送作家で、いつも居眠りばかりしているスジン(ヨリ@チャングムの誓い)が、番組プロデューサーのキム(ユッカプ@王の男)に本番中の居眠りを見つけられて叱られているのを取りつくおうとした同僚の言い訳から、番組の特別企画のゲストにハンサムで人格者、周囲の尊敬を集めているのになぜか独身を貫く恩師の老教授ユン・ソギョンに出演を依頼した事でこの物語は始まります。
(番組出演を依頼しに来たスジンに老教授ソギョンが「歌ってみなさい」と言い、おもいッきり調子ハズレな音程で歌ってソギョンの笑いを誘っていた歌は、JOFCの夏物語BBSで質問したところではポピュラーな「目上の人に感謝の意を捧げる歌」だそうです)
JOFCのBBSで教えていただいた通り、Yahoo!またはGoogleの検索で「両親恩恵」と入力したらザクザクと出ました

最初はかたくなに断っていた老教授ユン・ソギョンでしたが「本を返す約束を果たしていない相手がいる」からと依頼を受ける事になります。
教授が手渡したその本は、どう考えても彼には似つかわしいと思えない官能小説「キョンアの花を摘んだ男」

取材に向かうの中でも、五本指の靴下履いた足を向かいの席のスジンの事などお構いなしに投げ出して「水虫がかゆい」ときまくるキムプロデューサー。
スジンが着ているチビTシャツにも「若い子がヘソなんか出して」って…若くない人が出したらもっとマズイのではと思います
ローカルをを乗り継いで、二人が辿たどり着いたのは国境近くの小さな村・スネリ。

昔その村の村長さんだったというキム老人(チルトゥク@王の男)は「テレビ局の取材」という言葉に慌てて口をつぐむものの、村の自慢だったという図書館の話題をきっかけに彼の口から漏れた“駆け落ち”という重要なキーワードを掴む二人
やがて場面は老教授ソギョンの学生時代にさかのぼって行きます…。

原題の「その年の夏」が示している「その年」は、国民的ドラマ「砂時計 DVD-BOX 1 / チェ・ミンス/砂時計 DVD-BOX 2 / チェ・ミンス」や、ブラックコメディ映画「大統領の理髪師 / ソン・ガンホ」の中で
この映画はフィクションですの前置きの元に描かれている朴正煕パク・チョンヒ大統領の軍事政権下、学生運動が盛んに行われていた1969年。

村上龍さんの自伝的小説「69(シクスティナイン) / 村上 龍」にも描かれているように、日本もその時代はベトナム戦争や日米安全保障条約に反対する学生達が連日集会やデモを繰り返していた時代だったようです。

周囲が学生運動にのめり込む中、集会に参加しても耳栓をして周囲の様子をうかがいながらを振り上げたりチラシ配りも適当
合コンを主催しても、仲間達が女子をドン引きされるほどの熱弁を振るう中マッチ棒でタワーを作ってみたりと何事にもやる気のない態度の大学生、ユン・ソギョン

戒厳令下の外出時間ギリギリまで飲み歩いて、千鳥足で家の近くに来ると高級車に乗った父親とバッタリ遭遇
間一髪は隠したものの、胃の中からこみ上げる物を押さえきれず父親のに直撃
漢江ハンガンの奇跡”で財を築いたと思われる父に「毎日ブラブラしているなら、会社を手伝え」と叱責しっせきされます

そんな日々を過ごす中、渡りに船と友人から誘われていた農村奉仕活動に参加する事に
の中でもを弾きながら、学生運動の歌をノリノリで歌う友人達をよそにの定番・ゆで卵をお得意の「ハムスターほっぺ」で一口で食べてしまうと、1人爆睡

翌朝早々「体中をに刺された」からとソウルに帰ると言い出しで山道に入って行くと、傾きかけた廃屋はいおくの中で色とりどりの染物(ノベライズを読んでようやくわかりましたが、これは「韓紙かんし」という手き紙でした)を干すとラジオ体操を始める1人の女性

太ももについた染料を落とそうとしている所を見られた彼女に、頭から水をかけられたソギョンは思わず「僕が太ももをのぞき見しようとする人間に見えますか」とムキになるあまり失言学生手帳を置き忘れて行ってしまいます。
彼女は村の図書館で司書をしているソ・ジョンイン。
同僚は本名ポクチャこと自称エレナ(チンスク@冬ソナですが、ここでは朝ドラ「芋たこなんきん」の藤山直美さんのようです

ノベライズ

夏物語 夏物語
チョ グンシク、キム ウニ 他 (2006/12)
集英社

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に登場する「ケバいおばさん姿」も見てみたかったデス
村長から「息子からの」と尋ねられて「元気にしているらしい」と嘘をついてしまうジョンイン
この事が後に大変なことになってしまいます

字が読めない老人達に頼まれて本を朗読する事もありますが、官能的な場面になって恥ずかしさからはぐらかしてしまうジョンインをワラの山の上からからかうソギョン
文字通りの「笑顔のストーカー」ソギョンは畑の中の一本道を、踊りながら後をつけて行く途中、お天気雨に降られてジョンインと一緒にあずまやで雨宿りをしながらジョンインが語る「石になった」のおとぎ話を聞いて目の前の畑から失敬したでイタズラをしたり、町に買い物に行く時に道順がわからないフリをして、一緒に来てもらったりします

道路沿いの電気店で、レコードから流れるに聴き入るジョンインを見つめながら想いが深まって行くことを自覚するソギョン

がなくなった後、夜の川を歩いて渡る事になった二人
口では「深いから危ないよ」と言いながら、木の枝でかくれんぼしていたジョンインのイタズラにまんまとひっかかって川の中に腰を抜かしてしまったりと自分がビビりまくっているソギョン
完全にヘタレです
でも、ジョンインもに照らされた川の中で次第にソギョンを意識していることに気づきます

ジョンインは、両親と暮らしていたというヒノキの山林に囲まれた廃屋はいおくの中でソギョンと会話しているうちに、川のかくれんぼで見せたような本来の性格であろう陽気でおてんばな部分が次第に現れ始めます

ヒノキの林の香りに誘われるかのように、ジョンインに出逢ったことを思い出したソギョン

思わず「ヒノキの木は人を呼ぶ力がある」と呟きます

ジョンインも、無意識のうちにソギョンの口まねをします
夜のヒノキの山林に向かって「ヒノキの木は人を呼ぶ力がある」の言葉と、お互いの名前を声を限りに叫び合う2人

そんなある夜、宿舎にしていたの校庭で学生達が開催したの屋外上映会を前にソギョンはスクリーンの後ろ側に椅子を二つ並べて「映画は好き」と二人だけの特等席に学生手帳を返しに来たジョンインをエスコートします
「愛だけは捨てられなかった」「太陽のような愛」「海のような愛
映画の中の恋人同士のように、想いが近づいて行く二人

映画が終わった後何事もなかったかのように出て来た二人でしたが、急転直下ジョンインに試練が
電力会社の人が村長さんを尋ねて来ますが「黒いスーツに黒いと白布で包んだ木箱」の意味が理解できない(韓国の伝統的な喪服は白)村長さんは元気にしているはずの息子が感電事故で死んだ事を伝えられ、突然の出来事に我を忘れて怒りと悲しみをジョンインにぶつけてしまいます
しかも、その直後ジョンインの火の不始末が原因で図書館が全焼

村の中でますます肩身の狭い立場になってしまい、家の中で身を縮め息を潜めるジョンインに、村長さんは縁側から「お前のお父さんがあの図書館を作ってくれた時は嬉しかった。お前の家に向かって頭を下げた」とこっそり語りかけます
村長さんは、自分が辛く当たることで村の人達の怒りがジョンインに向かわないようにと憎まれ役を買って出ていたのね
村長さんだって、息子の死を突然知らされて辛い時なのに
そんな村長さんを物陰から黙って見守るソギョン

「お父さんの図書館」を自分の不注意で全焼させてしまった…ただでさえ「アカ(共産主義者=反政府思想者)の」というレッテルを貼られて辛い立場なのに、心の拠り所まで失うなんて本当にこたえるでしょう
村に電気が引かれ、村長さんの家のでアポロの月面着陸を村中の人が興奮して見ている時もに照らされながら、一人ぼっちで家の前の蓮の花咲く池の前で寂しそうに佇むジョンイン
慰めようと「アームストロング船長の歩き方ってをもらしたようなへっぴり腰だった」一人芝居をしておどけるソギョンに、ジョンインも笑顔を取り戻します

(ちなみにの前で、エレナがに着陸したのメンバー達がを立てる様子を見て「の領土になったの」と聞いている裏には、暗にに対する批判があるそうですクリント・イーストウッド監督作品「硫黄島二部作」の「父親たちの星条旗 期間限定版 / ライアン・フィリップ」同様「=アメリカの威信そのもの」という扱いのようです

急にソウルに戻る事が決まったソギョン達
村にいられなくなったジョンインを連れて行こうとするソギョンに、リーダーは「ジョンインさんの人生の責任を取れるのか」とクギをさします
別れの挨拶をした後、急にソギョンを追いかけて駅に向かうジョンイン
林道で「に乗り遅れた」と言って戻って来たソギョンと雨の中抱き合い、初めて出逢ったあの家の中でをします

ソウルに着いた二人。休学届を出そうとするソギョンと一緒にに来たジョンインでしたがその日は大規模な学生デモが起こり、機動隊に逮捕されてしまいます

公安警察で、学生運動のチラシが入ったソギョンのカバンを持っていたことから厳しく追及されるジョンイン
ここで初めてソギョンは、ジョンインがなぜスネリ村であんなに肩身の狭い思いをしていたのか知らされ、面会に来た父親には「ジョンインもお前も助かりたいならジョンインのことは知らないと言え」とクギを刺されます
ジョンインと対面させられたソギョンは、自分を見て安堵の表情を浮かべたジョンインの前で「こんな人、知りません」と言ってしまいます
実はこの時が、本当の意味で“彼女の手を離してしまった”時なのかもしれません
でも結局耐え切れずにジョンインを抱きしめてしまうソギョン

父親の力で釈放され(ドラマ「オ-ルイン 運命の愛」では、釈放された友人を許す立場だったけど、今度は自分が先に釈放される立場なのね)ひざまづいて「ジョンインを助けて下さい」と懇願こんがんするソギョン

幸せにしたくてソウルに連れてきたはずなのに、中途半端な優しさが「スパイの娘」という濡れ衣だけでなく拘置所入りという前科まで背負わせてしまったソギョン
「ソギョンの将来を考えて下さい」と言われたジョンイン
ジョンインがスネリ村を出て来た時の半袖ブラウスで出所してきたとき、迎えに来たソギョンは長袖シャツにスラックスでした。
その姿の違いに、二人の間にある“温度差”を痛感させられて決心を固めたのかもしれません

二人で旅立つはずだったソウル駅で“頭が痛いからを買って来て下さい”とソギョンに頼み躊躇ためらいながらも握っていた手を放して、懸命に笑顔を作ります
何事もないかのように、離れて行くソギョンの背中に手を振りながら“今度出逢った時は、絶対に手を放さないで下さい。愛しています”心の中で語りかけるジョンイン
を買ったソギョンがジョンインがいるはずのベンチに戻って来ると、ジョンインはもういなくなっていました

で酸素マスクを当てているような重態の中「自分が助かりたさに、彼女を知らないと言ってしまったのかも知れない」と懺悔の言葉を繰り返す老教授ソギョン
そんなソギョンに付き添いながら、スジンはスネリに向かうの中でキムプロデューサーからもらったヒノキの葉のしおりを同封した「とにかく元気になって下さい」という手紙を書きます

ようやくジョンインが教師として在籍していたという小学校を見つけ出したスジンとキムプロデューサー
小学校に向かうの中でも、自分と別れた後のジョンインが辛い人生を送っていなかったかとつぶやき続ける老教授ソギョン
辿たどりり着いた小学校で、教え子だったと思われる女性職員さんからジョンインの残した思いを伝えられます…。

The Very Best of Roy Clark The Very Best of Roy Clark
Roy Clark (2005/02/08)
Time Life

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現在上映中の韓国オリジナルバージョンで使用されている、ロイ・クラークが歌う「Yesterday When I Was Youngイエスタディ フェン アイ ワズ ヤング」が収録されているアルバム。リンク先で試聴

歌詞は「私が若かったあの日、人生は雨のように甘美かんびだった。今は、涙のように苦い」という意味だそうです

藤井フミヤさんの「大切な人へ」

WITH THE RAWGUNS (初回限定盤)(DVD付) WITH THE RAWGUNS (初回限定盤)(DVD付)
藤井フミヤ (2006/09/20)
ソニーミュージックエンタテインメント

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が収録されているアルバムです

「大切な人へ」も悪くはありませんがの一番盛り上がる所が「春の花のように」という歌詞でブツ切れになってしまうというのはいかがなものかと

やはりあれだけ「夏」という季節にこだわって作られている作品なのだから、フミヤさんほどの方ならアニメソングにも「サイズ」」というバージョンがあるわけですし、せめて映画のクレジットにピッタリ収まるようにテンポをアレンジするとかディティールにも注意していただきたかったデス



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