「コルティジャーナ・オネスタ」
2008年05月01日 (木) | 編集 |
雑誌「BELOVE」で短期集中連載された、ルネサンス時代を生きた女性の華麗な半生を描いたスケールの大きな歴史作品

コルティジャーナ・オネスタ (Be・Loveコミックス)
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最近は「韓流シネマフェスティバル」や「世界ウルルン滞在記」にも“ルネサンス”がついています
「火の鳥」にも描かれた、文明の進化が停止して過去に逆行する社会は手塚治虫さんが予想した未来よりはるかに早い、20世紀代のうちにすでにやって来たようですね
女性が少なかったローマ社交界で、田舎の文字も読めないような貧しい農家から売られて宮廷に仕える公娼となり枢機卿の愛人にまで出世フローラの称号で呼ばれていたディアーナ
高齢出産のリスクを避けるためなのか、40歳で引退(時代劇「大奥」でいう“おしとねすべり”)になる前に彼女が出産したがルクレッツィア
多額の持参金を交換条件に、枢機卿の部下の後妻として“下げ渡された”ディアーナは天性の美貌に加えて成長と共に知性を伸ばすばかりに自分の夢を託そうとします
しかし、そんな母の気持ちをよそに夫の連れ子・血のつながらない兄アントニオとの秘密のが原因でを妊娠したルクレッツィア
母親は処女でなくなった、貧乏暮らしで持参金もないをこっそり実家に連れて帰り出産させるとまともなができない立場だという現実を告げ、社交界で自分と同じ仕事に就きかつての自分以上に高い地位を得られる可能性を持っていることを告げます
に預けられるへの仕送りのために、母親が提案したトップの“コルティジャーナ・オネスタ(高級娼婦)”になることを決心したルクレッツィアは天性の才能に加えて母や社交界の顔役の大物パトロンが授けたノウハウと絶え間ない努力で、サロンに常連として出入りする貴族や文化人達からインペリア女帝とまで称される地位に登りつめます
しかし最後はローマ法皇になった実の父からスパイの密命を受け、使者としての命令を受けたアントニオのために服毒自殺の命令に従って命を終えます

何だか近代史に名を刻む大女優サラ・ベルナールや、焼け野原となった戦後の人々を鼓舞した“ブギの女王”女性として初めて国民栄誉賞を受賞した、昭和の歌姫etcを彷彿とさせるストーリーです
最近なら、ハーフの美少女アイドルから数々のの苦しみを乗り越えて時代劇映画や舞台で活躍する実力派女優になった方を思い出す人の方が多いでしょうか
作中に女性男性を魅了する手段の数々が登場しますが、母親パトロンが共通して言うのが「女はもったいぶるもの自分から出て行って安売りしてはいけない」という言葉
自分1人だけではよろけて立てないほどのを履くのは、手を取って支える使用人や男性を見おろす立場で自由にできることの表現手段だとか
“力道山のポーズで、衆人環視の中の前に身をさらす”という行為は、それに逆行する訳ですね

ルネサンスの時代からプロの女性の世界に何度でも初体験前と同じ状態の体に戻れるが存在したというエピソードは、いつの時代も変わらない男性心理を反映しています

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2008/06/06(Fri) 02:47:56 |  気になるワードを詳しく検索!