自分の好きな物を自由気ままにまったりと書き綴っています。時には「魂の叫び」をぶつける事もあります。

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作画のみなみなつみ先生の最近のマイブームは仏像だそうです。
夫婦も相手を半眼(はんがん・目をなかば開いていること。学研現代新国語辞典 改訂第三版

学研現代新国語辞典 学研現代新国語辞典
金田一 春彦 (2001/11)
学習研究社
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より)で見るくらいがいいそうだと作者メッセージのコーナーに書かれていました。

以前「東京ラブストーリー」



「恋愛論」



の作者、柴門ふみさんの趣味も仏像鑑賞だとエッセイで読んだ事がありましたが“男と女の本音をライフワークとして描き続けていると、次第に心の安息を追い求めるようになるのでしょうか

今回は「大奥」に勝るとも劣らない女の情念が渦巻いていた内容でした

今回の永遠子は一人娘美有の受験、いわゆる“お受験”に熱中

幼児教室で他の母親達と一緒に付き添いながら、お絵かきの時間先生に「美有さん、よく描けていますね」と褒められてハキハキとした様子で「はい」と答える美有を見て目を細めます
同じ教室に通う母親同士の腹の探り合いの中でも、表向きは謙遜しながら心の中では“ウチの美有が一番賢くて可愛い”と、受験前から既に勝利を確信しています。

3人揃って囲む食卓でもお受験のお約束親である自分達を“お父さま”“お母さま”と呼ばせ、箸の使い方をしっかりレクチャーとすっかり「お受験ママ」モードになっています。

第二子流産の際子宮を失い夫文彦のやさしさが“男”としてというより肉親のそれに近くなり、女としての武器を失った彼女にとっては美有の存在だけが最後の武器切り札決定打最終兵器となっています。

“お受験”のためのを捻出する為にやむを得ず選んだ仕事はの近所にある産直野菜センターでの野菜の運搬・仕分け作業のパート
保育園や幼児教室には建前上勝負服で送り迎えをするものの、パート先ではトレーナーとGパンin長靴姿で“これはお受験が終わるまでの仮の姿。全ては美有のため”と思いながらホコリと泥まみれで髪を振り乱して野菜の入った段ボールを運んでいると、ある日そっけない態度ながらさり気なく自分をサポートしてくれる野菜を搬入しに来ている青年・徹と出会います。
同時に彼が自分を特別な目線で見つめている事に気づきます

仕事がきっかけで知り合いを前提に交際していた桂木君と、有名ガーデナー高村杏樹はめでたく結婚
のために招かれたの席に“高村杏樹に負けたくない”と、久々に精一杯気張ったで登場する永遠子

入籍だけで、お互いの生活や仕事を尊重した結果別居結婚という形にしたという自分達とは全く違うの形態や、高村杏樹の「何事も適当に。“こうでなきゃいけない”という考え方はやめた自分の子供も私はただ干渉せずに見守っているだけ」という彼女にその場では同調して笑ってはいたものの、家に戻り夫婦二人きりになると「なぜあんな席でお受験の話をしたの」と文彦を問い詰め、1年ぶりに永遠子がさせた女の匂いにその気になりかけた文彦が差し伸べた手をソッポを向いて拒否します

をかけて来た母親にも「生活費も切り詰めて頑張っている」と報告しますが「子供はいつか手を離れてゆくもの。それだけは覚えておきなさい」と言われ、急に惨めな思いに囚われてしまいます

パート先の倉庫の中で野菜の袋詰めをしながら心の中で華やかだった過去の独身時代や結婚式
(バブル全盛期には、女性の方が圧倒的に“売り手市場”も全くなしのままタクシー代わりに1本かけるとで駆けつける「アッシー君」オシャレな店で高級な当時流行のをご馳走してくれる「メッシー君」やホワイトデーなどのイベントごとに高級ブランドのゴージャスなでのなどをしてくれる「キャッシー君(または「ミツグ君」「サイフ君」)白馬に乗った王子様のように申し分ない「本命君」が見つかるまでの「キープ君」etcと呼ばれるメンズネーミング@○姉妹がいましたね)を思い返し、何をどこで間違えて今のような立場に置かれているのかと自問自答

そして、好きな仕事で社会的に認められ女手一つで育てた子供にも何の問題もないまま誠実で頼りがいのある年下の夫まで向こうから望まれる側の立場で手に入れた事を、さり気ない様子で“ただ運が良かっただけ”と一言で流した高村杏樹を思い出して「本当は私をバカにしてるんだ」と彼女に激しい劣等感を抱きます。

そして、彼女自身を嫌いというよりそんな思いを抱いてしまう自分に対して自己嫌悪を感じて沈み込みます(この時の永遠子の様子は、一見すると欲しかったおもちゃが手に入らないといじける子供のようなのでAmazonのカスタマーレビューでは「自己反省がない」「感情移入できない」と散々な酷評でしたが、自分の負の感情を意識しているだけでも女性としては充分稀有な例だと思います。大体の場合、女性は嫌いな相手に対して一方的に理不尽な難癖をつけて事を済ませようとする傾向が強いです

そんな中で野菜を運んで来る自分の半分ほどの若さの青年・徹が、化粧っ気もない泥とホコリまみれの自分に周囲にも知れ渡るほどはっきりと向けて来る熱っぽい視線と手がかじかむような寒空の中1枚の上からはっきりとわかる逞しい背中に今更文彦とはに戻る事を想像しただけで気恥ずかしいと思うような永遠子も、この若い彼なら自分に“女”としての自身をよみがえらせてくれるのでは…と芽生えた願望が、ある夜文彦が眠っている同じベッドの隣で徹との「淫らな夢を見るという形となって現れます。

そんなある日、倉庫の中で二人きりになった機会を狙って遂に自分からはっきりと挑発的な態度を取っていい気分にしてもらおうと目論む永遠子ですが、徹の若さゆえの純粋さは彼女に想定外の感情を呼び起こします

最初彼の前でわざと拗ねたり自分を貶めて、彼から自分をいい気分にさせる言動を引き出そうとするのですがそんな様子を見た徹は予想外の行動を取ります。
自分は永遠子に片思いをしていて、笑顔を見ただけでその日1日を気分よく過ごしていた事やその想いそのものが彼女に嫌な思いをさせていたと本気で思い込み、申し訳ないことをしたと真剣に詫びた上で“でも、自分でもどうしようもない位好きだ”と改めて告白をします(この場面の徹の直球勝負の想いの勢いときたら、レッドソックスに入団が決まった松坂投手や、現役時代の大魔神佐々木投手以上ですよっ

そんな彼のあまりの純粋さに、嫉妬や八つ当たりでしか自分を慰められない底意地の悪さや“若い時には誰にでもある、年上女性に純粋に憧れる気持ち元ピチカート・ファイヴの野宮真貴さんと対談した時のイ・ビョンホンさんのコメントより)を思わせぶりな態度で煽って自分の“女としての価値”を試そうとして楽しんでいた事を再確認した永遠子は、いつから人の純粋さをもてあそんで楽しむようなみっともない事しかできない女になっていたのかと心底自分を恥じ「つまらない見栄は捨てて、今のままの自分をちゃんと好きになれるようにしよう」とを流しながら本気で彼に向き合い自分を好きになってくれた事への感謝と謝罪をします。

一方、ようやく経営が軌道に乗ってきたはずの「K&O企画」は大手の顧客が倒産

経営資金を融資してもらおうと考えても、どこの銀行も零細企業には貸し渋りと連鎖倒産の瀬戸際に追い込まれます
会社を続けて行く為のを作る方法として、マンションを担保に借金やお受験のリタイアも考えてはみたもののその先に待つ夫婦の修羅場再びを思うと上の空になってしまう文彦ですが、一緒にに入っていた美有はを残した父親の様子を案じせめて背中を洗っていたわろうとします
そんな娘の姿に、大変な事は今までだってあったしこれからだってあるだろう…そう考えて永遠子に相談を持ちかけようと決心し、文彦のただならぬ様子に身構える永遠子でしたが次の瞬間永遠子の母から手術する事になったとのが入った所で

次回は来年の1/23までお預け

って…うぅ…そんなに待てねーよ

なんちゃって

実は原作小説はコミックの連載開始直後に読破済みなので、後はみなみなつみ先生が唯川恵さんの原作をどのようにアレンジするかだけが楽しみな状態なのです

ジャ、オサキニ



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