「グラビアの夜」
2007年05月04日 (金) | 編集 |
林真理子さんの新刊は現在全盛を誇る、少年雑誌のグラビアページの撮影現場を巡るバックステージストーリーです。

グラビアの夜グラビアの夜
林 真理子

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スタイリスト・マネージャー・編集者達と複数の登場人物が同じ空間で同時に起こっている出来事を、置かれた立場の違いから全く異なった視点で見ているというオムニバスストーリーですが、メインキャラクターの男性編集者は栃木県出身・読書大好きで、学生時代の夢は「一流出版社文芸部に配属されて、高い給料をもらいながら会社の経費村上龍さんとを酌み交わして文学について語り明かすこと」だったという少年雑誌のグラビア担当編集者だったので、感情移入して一気に読みました
終盤、彼の夢は大手出版社に転職できたことで一度は叶いかけるのですが夢が叶ったことで燃え尽きてしまったのか“うつ”“適応障害”と診断されて、息子を案じた両親がせっかく入社できた会社に辞表を出してしまい彼は栃木県の実家に連れ戻されます
気持ちばかり焦っていた彼を力づけたのは、昔軽く見ていたはずの一人のグラビアアイドルが、細々ながら努力を続けて少しずつ日の当たる場所に進んでいるという一通の手紙でした

立ち直った彼は、ずっと抜け出してたまらなかったはずの少年雑誌のグラビアの世界に再び戻って行きます

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