今更ですが「華麗なる一族」最終回
2007年05月15日 (火) | 編集 |
前夜の「スマステーション(テレビ朝日)」でも特集を組んでいたドラマ「華麗なる一族(TBS)」

最初は“なぜ他局のテレビ朝日が特集を”と思いましたが、単に木村さんと香取君がスマップつながりというだけでなく、同じ山崎豊子さん原作の「白い巨塔」がフジテレビ以外にもテレビ朝日のスペシャルドラマで佐藤慶さんや村上弘明さんでドラマ化されているように、やはり「華麗なる一族」も山村聡さんの大介でドラマ化されていたそうです。

ちなみに映画化された時、北大路欣也さんは今回のドラマで成宮君が演じていた次女の恋人役。
田宮二郎さんは仲村トオルさんが演じていた美馬中だったそうですが、本当は仲代達矢さんが演じた鉄平役を演じたがっていたそう。
そのことが後に因縁めいた語り方をされたそうです




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阪神特殊鋼は大介に因果を含められていた銭高専務が鉄平の“お百度参り”の甲斐あってか、裁判の証言台に立った事で一度は勝訴に傾いたように見えましたが、事態は一転
会社更生法の適用を受けた阪神特殊鋼の管財人は、鉄平達を追い詰めた張本人であるはずの帝国製鉄
「阪神特殊鋼倒産の原因は無理な高炉建設にある」と自ら主張し、告訴を取り下げます

その結果、鉄平は会社を追放
三雲頭取も「日銀からの天下り組がこの銀行に何をしてくれた」と不満を持っていた、綿貫専務を筆頭にした生え抜き組に追放されます

一之瀬四々彦いちのせよしひこに留学して製鉄技術を学ぶように勧める鉄平。
が積もった大晦日の山の中、鉄平は祖父敬介から譲られた猟銃を手に三雲と狩猟をした思い出の木の下で
そもそも早苗に「鉄ちゃんは必ず帰って来ます。兄妹だからわかるんです」なんていけシャーシャーと言っていた芙佐子ふさこ
あんたがわざわざ本家まで来て女将おかみの遺言」を伝えたりしたから、親子関係の疑惑にとどめの一撃をさしちゃったんでしょ
猟銃に弾をこめたのと、実質同じ行為ですよ
早苗さんがチェ・ジウさんみたいな“の遠吠え泣き”しちゃってるじゃないですか

鉄平の遺体が安置されたに駆けつけた大介夫妻。
検死報告書に書かれた、血液型を見て衝撃を受ける大介
今までずっと「A」だと思っていた、鉄平の血液型「B」
「不器用ですから」が代名詞の高倉健さんや、缶コーヒーのCMで共演中の渡哲也さんもだし、直情径行な鉄平がというのも何の不思議はありませんが
何もこんな時に…と思ってしまいます

「三丁目の夕日」



の作者西岸良平さんの長期連載「鎌倉ものがたり」



の一色先生も、お父さんとの血液型の違いに一時深く思い悩んでいましたが、お父さんの学生服の名札に書かれていた血液型がやはり戦争中の検査ミスで本当の血液型とは違ったように、戦争中の集団検診ではよく間違えられて、合わない血液を輸血されたことが原因の事故も多かったそうです。
戦争の落とした影がこんな所にも
ある意味「華麗なる一族」も「不毛地帯」「二つの祖国」「大地の子」と併せて「戦争四部作」と言っていいのではないのでしょうか

猟銃で自殺した鉄平といい、結局敬介の呪縛から逃がれる事が出来なかった大介
の中で鉄平の遺児・太郎を膝に抱いて、沖仲士の親方玄が命を捨て鉄平を死に追いやった阪神特殊鋼の“煙を吐く自社高炉”を見つめながら涙を流します

今更ジローでありますよ!って…孫の名前は太郎ですケド

過労死した支店長や鉄平の命まで犠牲にして、悲願の“小が大を食う”合併を成し遂げますが、メガバンク「東洋銀行」の披露目に銀平は欠席。
に出発する、妹二子と一之瀬四々彦の前途を祝い三雲元頭取と同じように「後継者を育てられない企業に前途はない」と語ります。

の控え室では、大蔵大臣が美馬中みま・あたるに銀行局長昇進を告げると共に、小声で耳打ち
(山崎作品はこうでないと
「今回の合併は金融再編の始まりに過ぎない。君が銀行局長のうちに新しい合併を済ませておいてくれ」と指示

実の息子を死なせてまで手に入れた“小が大を食う”合併
東京での新生活を前に、スキャンダル発覚を防ぐため相子に手切れ金を渡した大介
小切手を受け取ると「あなたが私を捨てたのではなくて、私が万俵大介を捨てた」と強がりながらも、一人になった途端万俵家の象徴“3つのベッドが並ぶ寝室”の前で泣き崩れる相子
相子のキャラクターを考えれば、どう考えてもありえないシーンですが

相子に「これからは私が1人で、万俵大介を支えて行きます」と宣言する寧子

ドラマ「大奥 華の乱 DVD-BOX / 内山理名」のセリフではありませんが、最後に勝ったのは銀平が犠牲者だと言っていた寧子なのですね。
でも、それぞれが望み通りの勝利を手に入れたはずだけど誰一人笑っている人はいません

勝利を手にするための犠牲はあまりにも大き過ぎたし早苗の父・大川一郎や相子をトカゲのシッポ切りした大介もやがては因果応報、美馬中から同じ仕打ちを受ける日が来るのもそう遠くはないはず

やがてこの作品が「不毛地帯」に繋がって行くのですが、池に浮かんだ“将軍”の死骸がその象徴に見えました



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